【全日本2018特集】ディベートの楽しさ②

前回の記事では高校からディベートを始めた榊原氏の内容を寄稿いただきました。今回は、大学からディベートを始めた当連盟理事の林駿一郎の寄稿です。大学からディベートを始めた方、また興味がある方はぜひご覧ください。


今回は、大学からディベートを始めた一人として、ディベートの魅力やどんなところが楽しいのかについて、私の体験談も含めて話をさせてもらおうと思います。

1. ディベートを始めたきっかけ

私は競技ディベート(以下単に「ディベート」といいます。)を大学2年から始めました。ディベートを始めた理由は、私が、社会で問題となっていることについて、新聞や本を読んで考えたり、友人と話したりするのがもともと好きだったからです。そんな中たまたま所属する大学にディベートサークルがあることを知り、その活動を見学させてもらった後、そのサークルに入りディベートを始めました。
少し話はそれますが、私は文系で、ディベートのような弁論系のサークルは法学部や政治学部の人が多いイメージを勝手に持っていたのですが、ディベートをやっている人の学部は様々で、実際、私が入ったサークルでは理系のほうが多かったです。
また、始めようかなと思っている方は、まずは、大学や社会人のディベートサークルの見学に行くことをおすすめします。というのも、良くも悪くも競技としての「ディベート」は、私たちが普段耳にする日常用語としてのディベートのイメージとは異なっているからです。見学に行くとなるとちょっと…という方もいると思いますが、ディベートはそれほどメジャーな競技ではないので、サークル側もディベートに興味を持っている方を歓迎してくれると思います。

2.ディベートサークルでの活動とディベートの魅力

私が行っていたディベートは、あらかじめテーマ(例えば「日本は死刑制度を廃止すべきである。是か非か。」)が決まっており、そのテーマに関する本や論文を読んで準備を行った上で、議論(ディベート)をするという形式でした。そのため、ディベートサークルでの活動は、大学の授業が終わった後に集まってディベートを行い、その後にディベートの内容について振返ってみて議論していました。
このようなディベートの私が考える魅力は議論を組み立てることです。議論を組み立てるというと少し難しそうですが、要は自分の好きなように証拠資料やスピーチの原稿をつくることができます。
そして、このような試行錯誤して議論をつくりあげ、他の部員とディベートをして再び議論を組み立てなおすことがとてつもなく楽しいのです。例えて言うならば、自分で育てたモンスターで他の人と戦うテレビゲームや、自分の好きなようにカードを選んで戦うカードゲームのような楽しさがあります。

3.これからディベートを始める皆さんへ

繰り返しになりますが、まずはディベートの見学をすることをおすすめします。また、1つアドバイスをすると、ディベートは、正解のない問題(テーマ)について議論するので、ディベートをはじめて、先輩の言うことをひたすら聞くよりは、自分で考えて疑問に思ったことや自分の意見をドンドンぶつけていくといいと思います。また、実際、そういう人のほうが上達が早いように思います。
大学生活や仕事が忙しくて…という方もいるかもしれませんが、議論したテーマの知識やスピーチの技術等は、就職活動や社会人となった後の仕事の役に立つので、ディベートには貴重な時間をかけて行う価値が絶対にあります。
少しでもディベートに興味を持っている方は是非ディベートの世界に一歩踏み出してみてください。


林さん、ご寄稿ありがとうございました。前回と合わせて、ディベートの魅力について扱いました。次回また異なるテーマで記事をアップ予定です!